茅ヶ崎の沖磯は平島群礁とエボシ群礁(姥島)との2つの群礁から
成り立って居りそのいずれもがエボシ岩をのぞいて海面上2〜3mの
平坦な岩場であることは皆様も御存知でしょう 故に自然に対しては
非常に厳しく少しのウネリや風でも磯に波が這い上がり渡船の出来ない
日が多く場荒れが少ないのだと思います
ここでの磯釣りは1950年以後に始められ今日に至る比較的歴史の
浅い場所であります それではこの磯に45〜6年の経験を持ち当地で
釣具店を経営している変人と言われる磯屋の店主がそれぞれの釣り物を
取り上げて御説明して行きましょう
その前に茅ヶ崎の沖磯ご利用時の禁止事項とお願いを説明致します
1 背負いカゴ、キャリー等の大型の荷物やタイヤで動く物は危険です。
必要最低限の荷物で小型のバッグにして下さい。
2 玉網の玉枠は乗船時には外してケースに入れるか手に持ちましょう。
(網がケースのチャック等に絡んだり破損する恐れがあります。)
3 クーラーは小型(20リットル以下)の物を使って下さい。
あまり大きい物は持ち込みをお断り致します。
網スカリやドンゴロススカリ等をお持ち下さい。
4 渡礁時に他人の荷物と間違えられない様名前や目印をつけ全員の
荷物が降りた事を確認して釣り場へ行って下さい。
自分の荷物だけ持って場所取りをする行為は謹んで下さい。
5 チャランボの使用はOKですがスズキ島は原則禁止です。
スズキ島は波がかぶり易い為既存の杭棒がありますので
それを使用して下さい。釣り人が多く荷物の置き場所が無い
時は杭棒のそばにチャランボを立て荷物を掛けて下さい。
チャランボの足の落下が多いのでネジを良く締めて竿ケースに
入れるかバンド等でケースにしっかりと固定して下さい。
6 茅ヶ崎の沖磯は集魚剤の使用が禁止です 海水等でマキエサが
薄くなった時はパン粉を使って固形化して下さい 乗船時に
発覚した時はマキエサを交換して頂きます 又磯で発覚した
場合は理由の如何に関わらず帰港して頂きます
使用出来るマキエサがわからない方は磯屋で確認して下さい。
7 発行しているサービス券の汚れについて「発行日の年月日」が
確認出来るものを有効とし裏面に必要事項を記入して下さい。
サービス券の有効期間は1年ですが前年同月をまで有効とします
8 ライフジャケットと磯ブーツは安全のため必ず着用して下さい。
ライフジャケットを着用していない時は乗船をお断り致します。
ライフジャケットがない方は無料でリース致しますので磯屋に
申し出て下さい。
渡船業務と致しましては安全で楽しい釣りを心掛けており船長や
業務に関わる人に対し無理を強要したり禁止事項の違反や船長の
指示に従わない場合は釣りをやめて帰港して頂きます。
以上 上記を守って釣りを楽しんで頂ければ幸甚です
イシダイ
ここでの石鯛釣りは竿下の釣り(宙釣り)と投げ釣りと2つの釣り方が
あります エサは カラス貝 ヤドカリ カニ トコブシ サザエ 赤貝
等がありその確保にはいそやに前もって予約を入れれば購入出来ます
釣り方については店主が言うまでもなく皆様方のほうが御承知と思います
釣期は水温のあがって来る5月〜12月までとなります
釣り場は平島群礁とエボシ群礁で潮流によってポイントを分けています
ポイントについては店主にお聞きください
クロダイ
つり方はほとんどがウキふかせ釣りです 固定式と遊動式でのつり方です
エサは高水温の時は撒きエサ さしエサ共に生サナギを使用し低水温の
時は撒きエサ さしエサにオキアミを使っています
合わせは低水温の時には遅く高水温の時はウキが沈んだらあわせて
良いでしょう 御不明の点があれば店主に聞いてください
釣期は1年中でエサで時期を分けています
釣り場は平島群礁とエボシ群礁で時期によってポイントを分けています
メジナ
つり方は全てウキふかせ釣りです ウキ下は1ヒロ〜竿1杯で十分と思います
エサはオキアミ 青ノリ サシアミ イソメ等を使い分けています
合わせは青ノリの時には十分に食わせてからの遅合わせをしてください
御不明の点があれば店主に聞いてください
当地のメジナはその殆んどが口太で 夏期に小型の尾長が混じる程度です
釣期は10月から翌年の4月まで位です 小メジナは周年つれます
釣り場は平島群礁とエボシ群礁で冬期はエボシ群礁で夏期はスズキ島
で型数ともに望めます
あじ
つり方はカゴ釣りとカゴサビキ釣りです ウキ下は2ヒロから竿1杯位です
まきエサはアミをカゴに入れてサシエサはオキアミ イソメ イカタンです
仕掛けは10号のオモリを背負う発泡ウキにハリス又はサビキを
付けています 合わせは発泡ウキが沈んだら軽くあわせて静かに巻き
上げて下さい あじは口が切れやすいので強いあわせは厳禁です
磯で釣れるあじは俗に金あじと言われいちばん美味しい魚です
御不明の点があれば店主に聞いてください
釣期は5月から11月まで位です
釣り場は初期はスズキ島で盛期はエボシ群礁です
サヨリ
つり方はウキ釣りです ウキ下は短かく1m前後でハリスは0,8号から
1 ,5号位です ウキは感度の良い少さいものを使用しています
マキエサはアミコマセを使いサシエサはオキアミ サシアミ イカタンを
使用しています あわせは軽く竿を立てれば良いのですがサヨリは口が
硬いので針先の鋭いものを使ってください ちなみに今迄に実積のある
針は海タナゴの9号がいちばんのおすすめです
御不明の点があれば店主に聞いてください
釣期は昔は冬場でしたが今は冬場以外でも釣れることがあります
釣り場はエボシ群礁です 群れが大きければ平島でも釣れます
ボラ
つり方はウキ釣りです ウキ下は約1m前後でハリスは1,5号〜2号位です
ウキは見易く感度の良いものであれば形状は問いません
マキエサはアミコマセやサナギミンチを使いサシエサは オキアミ
大粒アミや生サナギを使用しています
生サナギを使用した場合は 大型ボラが型揃いでゲット出来ますよ
釣期は9月半ばから10月半ば迄と1月~2月がメインです
ではなぜボラなのか 前者はボラの卵からカラスミを作る為です
カラスミは日本の3大珍味と言われるもので非常に高価な品です
後者は低水温の時期で身がしまり油が乗ったその身を食べるものです
ボラの大型をトドと言いトドのつまりと言う言葉はその大きさが終わり
と言うことらしいのです 卵を持ったその魚体はゆうに3kgをこえ卵の
重量は500g以上になります 釣味はその重量からも面白くハリスの
太さから簡単には玉アミには収まりません ヤリトリを繰り返しゲットする
経験はクロダイ釣りやヒラマサ釣りにその腕が発揮されますので是非この
秋よりお試しする事をお勧めいたします
魚から卵を取り出す作業とカラスミの作り方は店主が詳しく
教えてくれますので良く聞いてトライして見て下さい まいうーですよ
御不明の点があれば店主にお聞きください
釣り場は平島群礁とエボシ群礁どちらも釣果が得られます
カワハギ
つり方は胴付き釣りとコマセウキ釣りがメインです 胴付き釣りはいわゆる
海底を釣る釣り方です ハリ数は2~3本の胴付き仕掛けを使用します
ウキ釣りはマキエサにオキアミを使いサシエサにオキアミやアサリのムキ身
を使います 釣期は10月〜3月の寒い時期が旬の釣りです この時期は
キモと呼ばれる肝臓にたっぷりと油を持ちますのでサシミにはそのキモを
からめて食します 又煮付けにもキモを混ぜて煮ることをお勧めします
御不明の点があれば店主にお聞きください
釣り場は平島群礁とエボシ群礁の双方とも型数がのぞめます
カサゴ
つり方はフカセ釣りと投げ込み釣りがメインです エサはイソメ類 オキアミ
魚の身エサ等です この種の仲間にソイの仲間が混じることがあります
どちらも白身の魚で旬は冬期の3月上旬までです この仲間は胎生です
胎産が3月1杯で終わると体が痩せて美味ではなくなります
御不明の点があれば店主におききください
釣り場はエボシ群礁がポイントも多くお勧めですね 黒メバル
つり方はフカセ釣りと胴付き釣りがメインです エサはイソメ類 オキアミ
キビナゴ等です この仲間はカサゴ等と同じで胎生です従って3月を
過ぎると体が痩せて美味では無くなります
御不明の点があれば店主におききください
釣り場はエボシ群礁がお勧めです
ブダイ(舞鯛)カンダイ(寒鯛)
底物狙いで釣れる魚ですが石物に比べ外道とされる 昔はブダイ狙いで
釣行する方が居りましたが昨今は専門に狙う方は殆ど居りません
ブダイのエサになるハンバのりやヒジキの新芽は現地にありますので
一度冬期にお試しになったら如何でしょう 以外と まいうーですよ
但しハンバのりやヒジキの新芽は漁業者以外は採取する事が禁じられて
居りますのでエサに使う以外には採らないで下さい
昔からブダイは根頭らを釣れといわれポイントにより ウキ下が異なります
根頭らを釣れと言ふのは根の上に生えている海藻をたべていますので
サシエサが根のすぐ上を流れる様にして釣りをすると言ふ事です
釣り場はエボシ群礁です
御不明の点があれば店主におききください
平スズキ ヒラメ マゴチ
つり方はアジやイワシ シロギス メゴチ等の生きエサかルアー釣りです
この釣りは店主はほとんど経験が無くご意見を申し上げることは
出来ません皆様の経験を生かして大物をゲットしてください
釣期は平スズキとヒラメは冬期が旬でマゴチは夏ですね
釣り場は平島 エボシ と茅ヶ崎の海岸からの投げ釣りでつれますよ
アオリイカ
つり方はアジ等の生きエサを使ったヤエン釣りとエギを使うエギングです
この釣りは店主はほとんど経験がなくご指導する事は出来ません
只 産卵に来る時期とポイントは承知していますのでご説明できます
以前は平島でも釣れましたが堤防が高くなってからはエボシ周りのみです
生きエサはお客様に持ち込んで頂いて楽しんで頂いております
シロギス イシモチ 他茅ヶ崎海岸の投げ釣りです
釣り期は4月〜1月位迄ですね 釣り場は茅ヶ崎海岸一帯の海浜です
釣りエサはイソメ類とサンマの身エサ等が一般的ですね
店主はこの釣りを極めておりませんがポイントにはくわしくエサを
購入する時に聞いて頂ければ詳しく御説明いたします
スミイカ
つり方はエギングで産卵の為に茅ヶ崎港周辺の堤防周りです
釣期は産卵にくる4月〜6月が最盛期です他の釣物に比べ期間が
短いのが玉にきずと言えますね イカ類は殆どの固体が一年でその
サイクルが終わると言われていますスミイカも例外はないものと
思われます 船での釣りではありませんので説明を終わります